東西カルチャーショック
うどんつゆの濃い薄いに代表される東西の地域の違い――、かなり奥が深いようです。見ていくと、生まれたときから関東圏にいる私は、ゆで卵で作る「たまごサンド」しか知らなかったけれど、関西では卵焼きをはさむバージョンも普通にあるらしいです。びっくりしました。自分では当たり前だと思っていたことが、同じ日本で違うかもしれないなんて……。近年では、通信や移動手段の発達で差異はなくなりつつありますが、まだまだ東西カルチャーショックは健在ですね。実は、表彰品も地域によって違いがあります。ここでは、トロフィーに関する地域別の特色にフォーカスしたいと思います。
昔は特に!?
昭和30年(1955)あたりから昭和40年代以降の高度成長期(国民総生産 GNPの成長する速度が極めて速い状態)にトロフィー製造業者や販売店もまた多数現れ隆盛を誇ったわけですが、当時を知る上司から「昔は地域別の違いがあった」という興味深い話しを聞きました。その一つに挙げられるのがプレート彫刻で、どうやら「東京から北海道」までの東側は特にこだわりがあったそうです。確かに東側に位置するトロフィー生活がお付き合いする職人の方たちは、文字のレイアウトのバランスにうるさい方が多いです。今は無料になっていますが、昔は1文字32円でプレート彫刻をしていたことから、「有料時代の職人魂が」「目が定規になってしまった職人魂が」「少しのズレも気になってしまう職人魂が」今も健在!? それにやはり、トロフィーや優勝カップの金属プレートの彫刻バランスが絶妙なんですよね。これぞ様式美というところでしょうか。東側は少し細かい気質の方多いのかもしれませんが……。
※個人の感想(上司)になりますのでご了承ください。
「東」はアクリル製に軍配
法人表彰でいえば、表彰品の素材選びも地域で違いが見られます。クリスタルトロフィーがよく選ばれている点で変わりはありませんが、東京の企業ではアクリル製が好まれる傾向にあります。アクリル製の強みは、落としても割れにくいという点。どうやら東京では壊れにくいという部分の優先順位が高いようです。ほかの地域では、どちらかというと見栄えを重視してガラス製を選択する例が多くなっています。
和風企画ものに強い「西」
トロフィーメーカーでも、東西で特色が出ます。特に関西圏では、平安時代から綿々と文化を紡いできた古都京都に近いからか、「和」をいかした表彰品に力を入れているメーカーが多いです。「和」を基調にしたものは、和風企画のイベントはもとより、外国の方々への表彰に最適な表彰品です。
どこの地域の表彰品がいちばんということはありませんが、地域ならではの特色が反映されていることが多いので、注目してみると面白いかもしれません。