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大きい! 多い! 大相撲トロフィー

投稿日:2015年06月03日

03[賜盃]/04 [優勝旗]/05[内閣総理大臣賞]/06[モンゴル国総理大臣賞]/07[チェコ国友好杯]/08[メキシコ合衆国友好楯]/09[ブルガリア共和国優勝杯]/10[日仏友好杯]/11[中日友好景泰藍杯]/12[ハンガリー国友好杯]/13[アラブ首長国連邦友好杯]/14[NHK金杯]/15[東京都知事賞]/16[福島県知事賞]/17[優勝額(毎日新聞社)]/18[東京新聞・東京中日スポーツ賞]/19[大分県椎茸農協賞]/20[福井県賞]/21[宮崎県知事賞]/22[奈良県知事賞]/23[大関賞]/24[コカ・コーラ賞]

優勝力士がもらうトロフィーに注目


2015年大相撲夏場所は5月24日、東京・両国国技館で千秋楽(せんしゅうらく)を迎え、関脇・照ノ富士が初めての幕内最高優勝を果たした。入門した部屋の閉鎖という苦難にも負けず、伊勢ヶ濱部屋移籍後メキメキと頭角を表し、この優勝で大関へと出世。初優勝となれば、感慨もひとしおだろう。下世話になるが、幕内最高優勝はプロの力士が目指す頂点だけあって、優勝したときの賞品もすごい。天皇賜杯といった栄誉あるトロフィーを始め、内閣総理大臣杯など約20種類以上の表彰品が次々と授与されていく。体の大きなお相撲さんにちなんでなのか、どのトロフィーも大きくて目を見張る。今回はこの幕内最高優勝賞品のトロフィーに注目したい。

そもそも「大相撲」って?


一時は続く不祥事で低迷していた大相撲だが、18年ぶりに1月の初場所から3場所連続の15日間大入りとなり、人気を取り戻しつつあるようだ。大相撲がよくわからないという方もいると思うので、まずは仕組みに触れておく。そもそも大相撲とは、プロの力士集団による相撲興行のことを指す。大相撲は、地位や勝敗によって処遇が変わる階級社会で、力士にとってそれらを定める「番付(ばんづけ)」がすべてとされている。

番付の最高位といえば、「横綱」である。次が「大関」。以下、「関脇」「小結(こむすび)」「前頭(まえがしら)」と続く。前頭までが「幕内」と呼ばれ、定員は42人と定められている。幕内の下が十両(じゅうりょう)で、定員は28名。ここまでが「関取(せきとり)」で、いわゆる一人前の力士として扱われる地位になる。十両以下は関取ではなく「取的(とりてき)」と呼ばれる力士養成員の立場になり、幕下、三段目、序二段、序ノ口と階級が下がっていく。大相撲界は序列がすべてなので、服装や持ち物、髷(まげ)の結い方まで、階級ごとに決められているそうだ。一目でわかる階級の差は、競争をあおる役割もしている。大相撲では、よほどの功績がないかぎり、どの力士も最下位の序の口から這い上がっていかなければならない。総勢700名近い力士で構成される大相撲界。関取になれるのはわずか1割程度と厳しく狭き門なのである。

番付を決めるのは、1場所15日間行われる「本場所」。現在は、1月の初場所(東京)、3月の春場所(大阪)、5月の夏場所(東京)、7月の名古屋場所(名古屋)、9月の秋場所(東京)、11月の九州場所(福岡)と、年に6回行われている。幕内と十両は1場所15回、幕下以下は1場所約7回の取り組みが行われ、横綱以外は、勝敗の数によって本場所後に出る番付が上下する仕組みだ。横綱の場合はというと、負け込んでしまっても地位は下がらないが、引退の決断を迫られる。厳しい……。ちなみに、本場所1日目は「初日(しょにち)」、8日目は「中日(なかび)」、最終日にあたる15日目を「千秋楽」と呼ぶ。15日間の取り組みが終わって、いちばん白星(勝数)が多い力士が「幕内最高優勝」となる。そして、千秋楽の最後を飾るのが数々のトロフィーなのだ。

2015年夏場所のトロフィー一覧


夏場所の千秋楽に照ノ富士関が手にした幕内最高優勝賞品のトロフィーを次に紹介する。表彰の数はなんと22!
●賜盃(しはい)
天皇から賜った奨励金を元に作られた純銀製の杯。高さ107cm、重さ29kg。皇室の紋章の菊と「賜盃」の文字が杯に刻まれている。蓋つきで、持ち手は「鳳凰」の細工と高貴な雰囲気はさすがである。
●優勝旗
「優勝」の2文字と大相撲協会の桜をかたどった紋章が、紫地に金糸で入っている旗。シンプルで粋なデザインだ。
●内閣総理大臣賞
口径の大きい優勝杯。重さは40.8kgで、渡すほうも大変で授与のときは手助けする人が現れる。力士が持つとゴージャスで見栄えがいい。
●モンゴル国総理大臣賞
モンゴル相撲とも呼ばれる、モンゴル伝統の徒手格闘技「ブフ」の3力士が、杯を支えるというモチーフのトロフィー。
●チェコ国友好杯
モーゼルクリスタルの杯。重さ14kg。モーゼル社は1857年創業のヨーロッパ皇室を顧客に持つグラスメーカー。モーゼルクリスタルは、鉛(酸化鉛)の代わりにブナ等の灰(炭酸カリ)を入れるエコロジークリスタルとしても有名。
●メキシコ合衆国友好楯
金属の大判レリーフがついた楯。副賞はコロナビール1年分!
●ブルガリア共和国優勝杯
ブルガリアの著名な彫刻家カリノフ氏制作のトロフィー。高さ75cmで、ブルガリアの国花バラが金箔(きんぱく)で施されている。東京で開かれる場所のみ登場する。
●日仏友好杯
平たい杯型の銀製トロフィー。副賞としてピエール・エルメ・パリのマカロンが贈られるが、土俵上には恒例のビッグマカロン(直径41cm、厚さ23cm)が登場する。
●中日友好景泰藍(けいたいらん)杯
中国・北京の四大名工芸品の一つに数えられる「景泰藍」のトロフィー。銅製の七宝焼きで、精巧な作り、華やかな図柄に豊かな色彩が特徴。
●ハンガリー国友好杯
世界的に有名なハンガリーの老舗陶磁器メーカー、ヘレンド社製の陶磁器トロフィー。
●アラブ首長国連邦友好杯
アラビア伝統のコーヒーポットを模した巨大なトロフィー。副賞はガソリン1年分!
●NHK金杯
正倉院御物の「金銅八曲長杯」を模した、きらびやかな金杯。台座が付いている。
●東京都知事賞
名誉都民の北村西望氏製作の「獅子奮迅像」。ライオンのブロンズ像で、重さは25㎏。
●福島県知事賞
木製の台座に、名産品の「あかべこ」を乗せたトロフィー。重さ16kg。
●優勝額(毎日新聞社)
優勝力士のパネル写真を額にしたもの。たて3m17cm、よこ2m26cm、重さ約80㎏で、国技館に掲額される。土俵上で受け取るのは、優勝者に贈られる小型の額。
●東京新聞・東京中日スポーツ賞
優勝の文字と、相撲を取る力士のレリーフがついた木製の楯。
●大分県椎茸農協賞
円筒形のプラスチックの巨大ケースに詰まった、本物の干し椎茸トロフィー。
●福井県賞
特産の福井梅で作った梅干し約10㎏が入ったトロフィー。
●宮崎県知事賞
宮崎牛のブロンズ像。台座部分は牛を下で支える人々のレリーフになっていて、なかなか奇抜なトロフィーである。副賞は宮崎牛の特選肉1頭分!
●奈良県知事賞
日本で初めて相撲を取ったとされる野見宿禰(のみのすくね)をモチーフにしたブロンズ製の力士像。高さ60cm、重さ約15kg。台座は、正倉院文様を螺鈿(らでん)で表現している。
●大関賞
酒造メーカー大関の大銀杯。優勝力士がこの大杯で祝い酒を口にするのが恒例となっている。
●コカ・コーラ賞
誰でも知っているコカ・コーラのボトル(「コンツアーボトル」という)を模したトロフィー。

受ける側にも、与える側にもスポット


とにかくどのトロフィーも大きくて存在感抜群である。国技館も広ければ、力士も大きいので、見栄えを考えると大きくなるのは必然だろう。トロフィーは、贈る側の特産品や主力製品を前面に押し出したデザインなのだが、マカロンを巨大化してみたり、干しシイタケを大量にトロフィーに詰めてみたり、PR魂がすばらしい。副賞も「○○1t」や「○○1年分」など桁違いで、観客席からどよめきの声が上がる。表彰制度は受ける側だけでなく、与える側にもスポットが当たる場所なのだと改めて思う。ビジネスや日常では、これほど大掛かりなものはできないにしろ、表彰制度を取り入れたら、これまでとは違った効果が表れるのではないだろうか。それほど「称える」という行為には高揚感がある。それにしても、大きなトロフィーを受け取っては土俵の下へ運ぶという動作を延々繰り返す優勝力士。すべて終わるのに40分程度もかかっているそうで、かなりの重労働だ。高揚していて、そんな気持ちは湧かないだろうけど、お疲れさまです。おめでとうございます!

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